
《Tidal Memories》
2024.12 | インタラクティブ・ヴィデオ | 4K UHD HDR (1分30秒×18パターン)|プロジェクター,超音波センサ―,Arduino,タイドグラフ
本作では、1日に2回の周期で起きている〈潮汐〉をモチーフとして取り上げます。
鑑賞者が作品に近づくことがきっかけとなり、現在の潮位が取得され、そしてその潮位と関連した作者の記憶にまつわる文章が映像と共に投影されます。鑑賞者には潮汐によって記憶された作者の私的な体験が映像と言葉によって共有されます。
ある出来事が起こった過去の時間には戻ることができません。時間という尺度では、出来事は過去の一点のものなのです。しかし、出来事が起こったときと同じ潮位になら、最大で1日に2回出会うことが可能だと言えるでしょう。そして、出会うことができなくても、出来事と接続できる(できた)可能性がそこには開かれているでしょう。私はそこに希望を見出します.